いざ、お座敷遊びへ 

 

来週末の3日間、急遽、会津若松の東山温泉へお座敷遊びに行くことにしました。

私にとっては二回目のお座敷。一旦欠席の決意を固めてご連絡をしていたのですが、昨日の出来事で急展開、参加する気持ちになって申込み、準備を始めました。

事の始まりは今年の春分の日、人生初のお座敷遊びに興じるために、会津若松の東山温泉に向かい、そこで原伸介師匠のお座敷に向き合ってきた人生のストーリーを聞いて、いいなぁ、カッコいいなぁと思ったのでした。

私はたまたまのご縁をいただいて、ひょっこり初めてのお座敷を体験してしまったのですが、今の私たちが忘れてしまった和の心とお座敷遊びの奥深さを知ってしまったので、これからは大事にお座敷に向き合っていきたいなぁと思いました。

お座敷で遊ばせていただくために積み重ねてきた準備や努力みたいなものがあったほうが、よりお座敷遊びを楽しむことができるし、喜びもひとしおだろうなぁと。

カッコよくいうと、簡単に手に入れたものは、価値が下がってしまうと思ったんです。

自分を磨いてお座敷にふさわしい状態になって、次のお座敷に挑もうと思いました。

その時の私はレンタルした和服を持ち込んで、和装に手慣れた参加者の手をお借りして着付けていただき、申し訳ない気持でいっぱいだったので、次回のお座敷までには着付けを自分でできるように練習しようと心に決めました。

また、そこそこ高額な料金を気持ちよく払って遊べるだけの収入を副業で稼げるようになろうと思いました。

そして、月日が流れて二回目のお誘いが来てしまい、内容はすご~く豪華で魅力的だったのですが、案内を見た瞬間に”I don’t deserve this.”という言葉がぴったりな心境で、欠席のご連絡をしました。

あれだけ心に思ったのに、着付けの練習を始めることもせず、お座敷のことを頭から忘れて他のことに夢中になっていて、しかも副業で稼げていない今の私は「お座敷に出席するに値しない」という言葉がぴったりだったのです。

欠席の回答後、主催ののびーさんから「今回のお座敷は豪華なのでもったいないよ」と再びお誘いをいただいたので、お断りの理由である私のロマンをお伝えしたところ、「カッコつけなくていいじゃん」と言われ、「いやいやカッコつけさせてください、女がすたる」と自分でもちょっと意味不明になりながら、欠席の気持ちは揺るぎませんでした。

そして昨日。ポストに原師匠からのお手紙が入っていました。

原師匠のメールアドレスを知らないので、以前お礼状を郵送したものへのお返事だったのですが、なにやら分厚い封筒。

中には社会科の教科書で見たことのあるような横方向に長~い和紙の便箋がくるくる巻かれて入っていて、筆文字ですらすらと、上品な言葉が時候の挨拶から書かれていました。

それが後半、字に勢いがついてきて筆がちょっと乱れはじめ、言葉も話し言葉になり、「歴史的お座敷ですよ。さとちゃん!来ないでどーすんの!」と書いてあり、笑ってしまいました。

結びの言葉は、「思いよ、届け! 感謝合笑😊」。

師匠の思いはしっかりと私の心に届きました。

お手紙ってこうやって書くものなんだな~と感心しました。

言葉の意味だけでなく、書き手の思いが筆のかすれ具合や文字の乱れに現れていて、感情が伝わってきました。

電子メールだったら、師匠の思いは私には届かなかったかもしれません。

今を生きる私たちが失ってしまったものに、またひとつ気づかせていただきました。

参ったな~、師匠のお気持ちを受け取った以上、行くしかないな~、行けるのかな~、とスケジュール帳を見たところ、幸い、どうしても外せない予定は入っていない週末。

しかも初日の金曜日はボーナス支給日。これでお金を使ってよい口実もできました。いくらもらえるかわからない業績支給なので、支給金額が少なかったと思えばよいのです。うーん、出来すぎている偶然。

そしてセレンディピティなのか、私の意識がそうさせるのか。

手帳の普段は見ないページがパカっと開いて、前に書きとめた詩が目に飛び込んできました。

今、これを書こうと思って探したら、なかなか見つからなかったのですが、それぐらい目立たないところに細いペン先で薄い文字で書いてあるんですが。

誰の作だかメモがなくて分からないのですが、心にグッと来る詩なのでシェアします。

“今すぐやりなさい”

すべきことを思いついたら、

今すぐやりなさい。

今日は晴れていますが、

明日は雲がかかるかも。

親切なせりふを思いついたら、

今口にしなさい。

愛する人がいつまでも

そばにいるわけではないから。

愛の言葉があれば、

今言いなさい。

愛する人があなたのそばを

離れるかもしれないから。

ほほ笑みたくなったら、

今笑いなさい。

ためらっている間に、友人たちが

去ってしまうかも知れないから。

歌いたい歌があったら、

今歌いなさい。

歌を歌うには、もう

遅すぎるかもしれないから。

何かに導かれるように、人生が回っていきます。

今週末、どんな体験が待っているのか、楽しみです。

出会いに感謝♡