【禅語のテーマ】結果自然成
6月も残念ながら、鎌倉長谷公会堂は使用中止となりました。
Withコロナ、しばらくはオンラインでのクラスを毎週水曜日の朝8:00-続けていこうと思います。
オンラインにも良さがあって、遠方からご参加の方や、数年ぶりに再会する方など、毎回出会いの喜びがあり、画面越しに皆の笑顔を一覧で眺めて笑うのも、楽しいものです♪
さて、昨日のクラスのテーマは、結果自然成(けっかじねんになる)。
達磨大師の言葉とされる全文は、「一華開五葉、結果自然成(いっかごようをひらき、けっかじねんになる)」。蓮の花が5つの花弁を開いたら、あとは任せておけば自然に実を結ぶ、というのが文字通りの意味。
つまり、できる限りの最善を尽くしたら、後は心配したり、クヨクヨしたりしないで、じっと実がなるのを待てばよい、ということ。
逆にいうと、望む結果が欲しかったら、抜かりなく手を尽くして、とことんやるのが大事。やれるだけやりきったら、その後は晴れ晴れとした心で、結果を待てばよい。
アドラー心理学でいう「課題の分離」ですね。自分がコントロールできるところはやり切って、コントロールできないところについては、悩んだってしょうがないんです。
心配したってなんの役にも立ちません。自分が不健康になるだけ。不要な感情は手放して、自然の流れにゆだねましょう。
クラスでは「結果自然成」を幸せの青い鳥をモチーフに、笑うエクササイズと呼吸法で味わってみました。深い言葉です。青い鳥を呼ぶには、まず、鳥の生態を調べる、どんな巣箱を好んで入るのか調べる、巣箱を作る、設置場所を選ぶ、、、たくさんありますよね。
それぞれの工程で、これがベストなのか、自問して改善します。
もう完璧!と思ったら、巣箱を設置して、やりつくした爽快感を味わいながら、鳥が来るのを待ちます。
もちろん、最後は自然に任せるので、鳥が来ないことだってあります。
気候がよくないのかもしれないし、このあたりにはその鳥は飛来しないのかもしれないし。
その時は「結果自然成」。だめだったねー、残念でしたー、と笑います。
でも、すべてやり尽くしたので、後悔はなく、清々しい気持ちになれるはず。自然はコントロールできないのですから。
どうしても手に入れたいものがある時。
この心持ちを覚えておけば、苦しくならずに、爽やかに、それを取りに行けそうですね♪