【禅語】春風花自開:成功するための心得

昨夜はとっても冷え込みましたが、陽ざしが柔らかくなって、春の気配を色濃く感じるようになりました。

私は地球暦というカレンダーを使っているのですが、中心に太陽がある円の軌道の上の、今地球がどの位置にあるのかがよく分かります。
2月4日の立春から春が始まり、あと45度回ると春分。


まだ寒さは厳しいですけれど、今年は春分の少し前から、朝、鎌倉の山を歩いていると、空気が緩んで春が来たな〜という感じがしました。水仙が咲いていたり、鳥が鳴いていたり。春本番が待ち遠しいです。

今週の『心が軽くなる禅語で微笑みヨガ』のテーマは「春風に花自ずから開く(しゅんぷうにはなおのずからひらく)」。

春の風を感じて、日本中の花たちが一斉に開き始める、そんなビジュアルを思い浮かべるとワクワクしますね〜♪

春になれば、放っておいても自然とつぼみが膨らんで花が咲く。

自然の摂理を言っているだけのようですが、実は私たちの考え方や行動にも示唆に富んだ素敵な言葉です。

「花」=「自分の願いが叶った状態、成功」と考えてみると、「春」と「自ずから」というキーワードがポイントになってきます。

ビジネスや自分の夢を叶える行動指針に役立つと思うので、3つのポイントにまとめてお伝えしたいと思います。

1. 花は春にならないと咲かない:成功には好機が必要

ビジネスや目標達成において、努力して、頑張って、時間も費やしているのに、なかなか成果がでない〜、ってことありますよね~。

そんなことを続けていると、やりながら心が折れそうになることがあります。

私自身も色々とチャレンジするタイプなので、うまくいかないときには、なんだかな~、私には無理なのかな~、という考えが浮かんでくることがあります。

心理的ホメオスタシスといって、脳は現状維持を望みます。
チャレンジしてストレスがかかっている状態よりも、楽ちんで安心安全な状態を好むんですね。

「やめちゃえば~?そのほうが楽だよ~」という脳内のささやきが始まって、色々とやめるためのもっともらしい理由を考えて、頭の中のつぶやきが始まります。

「私には向いていないんじゃないか」「私にはその能力がないみたい」「私がやらなくてもいいんじゃない?」などなど。

もし本当に願いを叶えて、花を咲かせたいと思うのでしたら、考え方を変えてみましょう!

「春がきてないだけ」

はい、それだけ、です(笑)!

冬の寒さの中、無理やりつぼみをこじ開けても花は咲かないのです。


花が咲くには、春の日差しが絶対に必要。
温もりのある風が花をなでるから、つぼみがふっくらと膨らんで、自ら花びらが開き始めるんです。

今は春でないだけ。

じっと春が来るのを待ちましょう!

自分自身が一生懸命努力を続けているときより、ふっと力を抜いたときに、思わぬチャンスがやってきたりすること、ありませんか?

眉間にしわを寄せて頑張っているときよりも、願望を叶えたい気持ちを一旦手放した状態。

「放てば手に満てり」という禅語を思い出しますが、執着する心を手放した時に、事態が好転することって、確かにあるように思います。

やるだけやったら、あとは自然のはからいに任せる。また別の禅語ですが、「結果自然」の摂理です。


周りの状況が変わったり、まったく予想していなかったチャンスが転がってくることで、一気に成功に向けて加速でこることもあります。

春が向こうから訪れて、花が咲くのを待ちましょう。

2. 花が自然に咲くためには?:準備万端でいる

とはいえ、春を待っているだけで自然に花が咲くのでしょうか?


もちろんダメですよね。花を咲かせて成功するためには準備が必要です。

春がやってきたときに、ちゃんと咲けるだけの花のつぼみが無いといけません。

最適な土地に種をまいて、水や栄養分をたっぷりと与えて草を育て、風が吹いても倒れないように根をしっかりとはりめぐらせましょう。

そして、どうせなら美しいお花を咲かせられるように、花びらのデザインにも磨きをかけておきたいですね!

ビジネスでの成功に置き換えると、種を植える場所探しはマーケティングや競合調査、根っこはステークホルダーとの関係づくり、花びらは各プロジェクトのブラッシュアップなどにあたるかもしれません。

春の太陽の陽ざしが降り注いできたときに、ぱぁ~っと美しい花が自然に開けるように、準備しておきたいものです。

3. 春を待つ:やめなければ成功する

四季は一年でひとまわりしますので、春は毎年やってきますね。
ですが、願いが叶う春、成功は一年後にやってくるわけではありません。

その春が来るのは半年先かもしれないし、10年かかるかもしれませんし、もっと長くかかるかもしれません。

成功できるタイミングが来ないという可能性も実際にはありますが、自分の夢に向かって努力している時には、あまり考えなくてよいのではと思います。

なんていうと無責任に聞こえますが、それだけ長い年月を打ち込める目標があるということは、そのプロセス自体に価値があるように思えるからです。


その過程の中で、思っていたのとは違うものかもしれませんが、別の春(成功)に出会うんじゃないかと。

私は自分のミッション「自他の抜苦与楽」を実現するために、副業で「微笑みメンタル・トレーナー」としての活動をはじめました。


身体を使ってメンタルを変えていくという、ちょっと変わった活動なのですが『微笑みヨガ』やジブリッシュでメンタルを強化する方法を教えています。

鎌倉の公民館で月に一回『微笑みヨガ』を教えはじめた5年前から、少しずつですが花を開くための準備をしてきました。

ライフワークとして副業の立ち上げを決めてから、本業が休みの時間に活動するので、プライベートな自由時間が少なくなって、頑張りすぎてしまってヘトヘトになったり、集客が思うようにいかなくて、私のサービスは必要とされてないのかな~と、自信がなくなったこともあります。

起業した会社の99%が3年以内に廃業しているそうなのですが、私はちょうど3年目。

起業・副業を成功させるたった一つのコツは 「やめないこと」 とだそうです。

思うようにいかなくても、やめないほうの1%の人でい続ければいいんだと思ったら肩の力が抜けました。

最高に美しい花を咲かせる春が、いつかやってくる。そう思って、未来へ向けて準備を続けていきます。

もし、何か実現したい夢がなかなか叶わずに挫けそうになったら、やめなければ失敗にはならない、長い目でみて春を楽しみに待とう、と思ってみるのもよいのではないでしょうか。

放っておいても毎年庭に咲くフリージア
春の楽しみのひとつ