【身体で覚える般若心経】般若心経とは何なのか?(第1回)
禅語をテーマに続けてきたほほ笑みヨガ。毎月一回、大好きなシリーズです。
アウトプットが10割などと言いますが、伝えるために私自身が勉強することになり、楽しい♪
そして、この素晴らしい智慧を味わいながら、わっはっはと笑っていただくには、と考えるのも楽しい♪
そして、皆さんが笑って楽しみながら元気で健康になってくださる♪
後日、あの智慧を思い出して日常で使えたんですよー、なんていう嬉しい感想をいただくこともある♪
という一石四鳥ぐらいの楽しみがある贅沢な企画だな~と自負しています(笑)
さてさて、今回よりリニューアルして、般若心経をひも解いていくシリーズがスタート!
冒頭では曹洞宗不動寺の住職、西田拓大氏による短い解説の動画で内容について理解を深めます。
そして、それぞれのテーマについて、笑うエクササイズや呼吸法を使って、身体で体験しながら、般若心経の教えを身体で覚えていきます。
言葉を文字として記憶しても忘れてしまいがちですが、身体の動きを使ったり、笑ったりする実際の体験とセットにすると、記憶に残りやすいものです。
記憶に残っていれば、日常でピンチがやってきたときや、心が乱されて困ったときなどに、般若心経の智慧を思い出して楽になれるかもしれません。
お経の言葉は記憶しているけれど、どんな意味だったっけ、という方も、ぜひこれを読んで一緒に笑って思い出してみてください♪
なぜ般若心経は難しいと感じるのでしょう?
お経ってなんか難しい、と思う方は多いのではないでしょうか?
漢字が並んでいるお経。とっつきにくいですし、普通の文章と比べると意味がよくわかりません。
なぜなら、般若心経は下記の3つの言葉から成り立っているからです。
- 音を漢字に当てはめている
(ブッダが説いたパーリ語やサンスクリット語の音に漢字をあてはめているので、漢字を見ても意味がわからない)
- 意味を漢字に当てはめた言葉
(これは読んでいても想像がついて、比較的分かり易いですね)
- 声を出して読むことに意味がある言葉
(マントラ=真言。口から発した音自体の響きや波動に意味がある)
しかし、西田住職によると、このお経に書かれていることはそれほど難しくないそうです。
そして、とても大事なことが書かれている、とも。
「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)」
お経を読む前に唱えるこの言葉の意味を一つずつ解説していただきました。
摩訶般若波羅蜜多心経とは
摩訶(まか)
サンスクリット語のmaha(マハ)の音をあてた言葉で、大いなるという意味。
摩訶不思議、の摩訶ですね。大~きな、深~いという状態を表しています。
笑うエクササイズでは日常生活のスケールを超えて、普段は想像しない大きなものをイメージしながら笑ってみます。
頭上に広がる大きな空に向かって、あっはっはっは(笑)
鳥になった気分で空を飛んで、さらに先のほうまでぐんぐん飛んでいって、広~い大きな空を感じて笑います(笑)
空は地平線へ広がって、地球を超えて、大気圏を突き抜けて、宇宙へ、もっともーっと大きく!
大いなる広さ。深さ。高さ。広がり。mahaが意味する大きさをイメージしてみます。
どんな笑い声になるでしょうか♪
般若(はんにゃ)
古代インドのパーリ語のpanna(パンニャー)の音をあてた言葉で、智慧という意味。
智慧があると、何かと助かりますよね!
例えば、智慧があれば、無駄な労力を使わないで済んで、身体が助かったり、不安や恐怖に苛まれずに済んで心が助かったり。楽に生きることができます。
智慧のおかげで楽ができる、助かる~!ラッキー!あーっはっはっは(笑)
この智慧に気づいてくれた人、伝えてくれた人、ホント助かってまーす!ありがとう~♡感謝の笑いです♡
波羅蜜(はらみつ)とはサンスクリット語のparami(パーラミー)の音をあてていて、ブッダ(悟った人)になるための修行のことです。
仏教には大きな6つの目標・修行があり、六波羅蜜といいます。
六波羅密:
1. 布施波羅蜜 分け与える2. 持戒波羅蜜 戒律を守る
3. 忍辱波羅蜜 耐え忍ぶ
4. 精進波羅蜜 努力する
5. 禅定波羅蜜 集中する
6. 般若波羅蜜
この6番目が「般若波羅蜜」、智慧の目標です。
それぞれの修業をイメージして笑ってみちゃいましょう(笑)
真面目な動作をしながら笑うと、ちょっとコミカルになってギャップが楽しめるので、お試しください♪
ちなみに、布施波羅蜜のお布施には二種類あって、お金を使わないで行う無財の布施というのがあります。
その中の一つとして、ニッコリ笑ったり、和やかな表情をする「和顔施」があります。(「和顔愛語」に説明がありますのでこちらをご覧ください)
つまり、摩訶般若波羅蜜とは、大きく深~い智慧の習得を表しています。
次に、「心」は文字通りのハート、心臓。肝心なもの。
心のお経なんですね~。なんだかありがたくて、ぐっと身近に感じられそうです(笑)あっはっは♪
お経の「経」という字には「糸、つなぐ」などの意味があり、さまざまな言葉をつなぐという意味があります。
ず~っと長い間、1600年ぐらいに伝えられてきたのですから、先祖代々にわたってこのお経をつないできてくれた、とも言えますね。
そして、こんなに長い間、つながってきた教え、智慧ですので、間違いなく本物です。
真実でなかったら、年月を経る中で消えてなくなっていたはず。
真実の智慧をず~と長い間つないできてくれたことをイメージしてみます。
戦争や飢饉や火災や、数々のピンチや逆境が歴史の中ではあったはず。
それらの苦労を少しコミカルに体験して笑っちゃいましょう(笑)!
ずーっとつないできてくれて、ありがとう(笑)再び感謝笑いです(笑)
様々な言葉をつないで、大きく深~い智慧を伝える心のお経、それが摩訶般若心経です。
このお経には何が書かれているの?
ずばり、大乗仏教の「空(くう)」の思想が書かれています。
「空」というと、どんなイメージをお持ちですか?
空っぽだから、何も無い、すべては無だ、という虚無のような解釈を見ることがあるので、勘違いしやすい言葉なのかな~と思います。。しかし、拓大氏は分かり易い簡潔な言葉で説明してくださいました。
「空」とは「すべてのものは絶えず変化していて動いている。不変の真理は何一つない」という教えです。この世界には絶対的は普遍的なものないのです。
自分は存在している。自分はこういう考えを持っている。確かにあると感じますが、それにこだわると苦しい思いをすることもあります。
太極拳のような手の動き動きに合わせて「すべては移り変わっていく」ことをイメージしながら呼吸をします。
困っていること、悩みの種は消えていき、楽しいことや嬉しいことも消えていきます。
すべては変化しています。
今の身体や健康も変化していくでしょう。頭の中だって変化します。人間関係も変化します。
私は友人が急に亡くなった時に、この呼吸法を続けました。
雨が降って海になり、水蒸気が雲になり、また雨になる。それをイメージしながら身体を動かして呼吸を続けました。
いずれ誰でもこの世からいなくなる。遅かれ早かれ。それが真理。自然の法則。だんだんと落ち着いてゆきました。
悲しみ、グリーフが今なくても、心の準備をしておくことは未来の自分の助けになります。
そして、自然の法則を理解したうえで、悲しみにさようならができたら、笑います。
あーっはっはは(笑)
空の思想を知る。
大きく深~い智慧、それが般若。
変化の大きいこの世の中で、安らかに力強く生きていくための智慧を教えてくれる、それが般若心経なのです。
次回からはいよいよ、空の思想の中身の解説が始まります。楽しみです~♪
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